転職お悩み相談室：「長く働ける会社」をどう探す？

求人票から「長く働ける会社」かどうか分かる？

数字だけでは分かりづらいですが、ヒントはあります。

「平均勤続年数」や「離職率」が掲載されていれば、ひとつの目安になります。たとえば、平均勤続年数が10年以上ある会社は、比較的落ち着いて働ける環境であることが多いです。

ただし、求人票にそうした数字が載っていない会社も少なくありません。
その場合は、文章のトーンや福利厚生の内容から“社風”を感じ取ってみましょう。「定着率90％」「産休・育休の取得実績あり」「資格取得支援制度あり」などの言葉がある場合は、社員を長期的に育てようとする姿勢がうかがえます。

数字だけでなく、“社員を大切にしている雰囲気”が感じられるかどうかがポイントです。

面接で確認できることは？

実際に社員の様子を聞くことで、会社の“リアルな姿”が見えてきます。

面接では、以下のような質問をしてみるのがおすすめです。

• 「社員の平均年齢や年齢層のバランスを教えてください」
• 「長く働いている社員の特徴や共通点はありますか？」
• 「産休・育休から復帰した社員はどのくらいいますか？」
  
  

こうした質問から、職場の安定感や働きやすさが見えてきます。

また、面接担当者の答え方にも注目してみましょう。
スムーズに答えられる場合は、制度や実績がしっかりしている証拠。 逆に、曖昧な回答しか得られない場合は、実態が整っていない可能性もあります。

面接は“自分が選ばれる場”ではなく、“自分が会社を選ぶ場”でもあります。
「この会社なら安心して長く働けそう」と思えるかどうか、対話の中でしっかり確かめていきましょう。

自分が長く働けるかをどう見極める？

会社選びだけでなく、“自分自身の軸”を知ることも大切です。

いくら環境が整った会社でも、仕事内容が自分の興味や価値観に合っていなければ、長く続けるのは難しいもの。
たとえば、

• 「人と関わる仕事が好き」なのに内勤中心の仕事を選んでしまった
• 「自分のペースで進めたい」タイプなのにチームワーク重視の職場に入ってしまった
  
  

といったミスマッチがあると、
どうしても働きにくさを感じてしまいます。
ですから、「どんな働き方をしたいのか」「どんな人と一緒に働きたいのか」を一度整理してみましょう。

“会社を選ぶ前に、自分を知る”。
それが、長く働ける職場を見つけるための第一歩です。