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職業辞典 01事務 - 医療事務
【 医療事務 】
医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で、受付・会計・診療報酬請求業務を行う仕事です。
メインとなる業務が受付・会計業務となり、病院の顔として、患者さんに笑顔で応対する接遇スキルやマナー、スピーディかつ正確な処理能力が求められます。
具体的な業務は以下のようになります。
受付業務
医療事務の代表的なお仕事として受付業務があります。受付では、患者の来院受付や保険証の確認、問診票の記入、検査の予約などを行います。初診の患者の場合には、カルテの作成や診察券の発行も行います。
患者さんが病院で最初と最後に接する病院の顔となり、事務職でありながら接客業のスキルも求められます。 身体に不調を抱え、不安な気持ちだったりする患者さんに、安心感や信頼を与えられるよう、寄り添った対応をすることも重要です。
会計業務
会計業務は、患者の診察料金の計算と支払い処理を行います。患者の診察料金は、保険適用の有無や診療内容によって異なります。医療事務は、患者の保険証を確認して、保険適用の有無を判断し、診察料金を計算します。 また、患者から支払いを受ける場合は、領収書を発行します。保険金請求の代行なども行うことがあります。
クラーク業務
クラーク業務は、比較的大きな病院に配置されている業務で「外来クラーク」と「病棟クラーク」に分けられます。
「外来クラーク」は、受付業務、電話応対、患者さんの呼び出し、カルテやレントゲンの準備、検査データの準備といったものが挙げられます。患者さんと医師、看護師との間の橋渡しと考えればいいでしょう。
「病棟クラーク」は、入退院手続きや食事伝票の管理、手術・検査スケジュールの管理など、入院病棟で発生する事務作業全般を請け負います。
病棟クラークの仕事は、ナースステーションや病棟内の事務室に常駐することが多いので、患者さんやその家族から治療内容についての質問を受けることもあります。 診療に使用する器具の準備や検査の準備など看護助手に近い仕事も仕事内容に含まれる場合もあります。医師や看護師だけに許されている業務を行なうことは法律で禁止されているので、注意が必要です。
レセプト業務(診療報酬請求業務)
レセプト業務は医療事務の専門性が最も発揮される仕事と言えます。
患者さんが医療機関で保険診療を受けた場合、一部を本人が支払い、残りを保険証を交付している健康保険組合、国民健康保険組合などが支払う仕組みになっています。そのため、病院やクリニックなどの医療機関は、健康保険組合、国民健康保険組合などに対して診療費用を請求しなければなりません。 この診療費用の請求の際に「レセプト(診療報酬明細書)」を作成し、診療報酬請求書とともに審査支払機関へ提出します。
レセプトは、医療機関が保険者から診療報酬を請求するための重要な書類で、収入に直結する重要な業務であり、正確な処理が求められます。
求められるスキル
コミュニケーションスキル
作業の正確性・スピード
臨機応変な対応
医療事務に向いている人は?
患者さんをお待たせしないことはもちろん、レセプト業務でも重要となる、早く正確に仕事ができる人
小さい子どもやお年寄り、体の不自由な方など、さまざまな人が来院されるため、状況にあわせて、どんな患者さんにも適切に臨機応変な対応ができる人
医療事務は未経験や特別な資格のない方でも働きはじめることが可能ですが、一般的な事務職と比べて専門的な知識やスキルが必要になるため、向上心を持ってさまざまな業務に取り組める人
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